再愛 ーサイアイー
「だって近所の神社でしょ?近いし、このまま多少外にいても…」
「誰が近所の神社なんて言ったんだよ。バイクで海の方まで行く。」
美幸は驚いたように、俺を見る。
「なんで、わざわざ遠くに?」
「いいから、着替えろ。」
「う…ん。とりあえず、瑠衣の部屋を借ります。」
納得し切れていない様子だったが、着替えるために他の部屋へ行った。
「今年は特別だからだよ…」
美幸と両思いだから、な。
特別感が欲しかった。
「絶対に本人には言わない。」
自分で言ってて、照れ臭いからな。