再愛 ーサイアイー
希望と一条くんは、話していて、2人とも私の声も、瑠衣の表情もわかっていない。
「こんなことって……。」
突然のことに、私はパニックになる。
「落ち着け、美幸。」
隣から瑠衣が私の背中を撫でてくれた。
「…っ……。」
驚き、戸惑い、そして疑問を抱えながらも、私は一生懸命、頭で考えた。
どうして名字が変わってるの?
本物の優也がここにいる………ずっと待っていた……。
でも、優也は希望の彼氏ってこと……?
それじゃあ、私のこの想いは……どうすればいいの??
まさか、再会したら、親友の彼氏でした……、なんて、そんなの酷いよ。
胸が痛いよ。
凄く痛くて、泣きたくて……
どうすればいいのか全然わかんない。