再愛 ーサイアイー
「なん……ですか。」
お決まりの体育館裏。
夏休みに瑠衣の家族から許してもらい、
生きる希望を与えてもらった。
けど、過去のあやまちーー瑠衣の死は私の責任であることに変わりはない。
罵倒されても、叩かれても、文句は言えない……と思っていた。
「あんた、ふざけんじゃないわよ?!」
「瑠衣くんにあんなに愛されていたくせにっ!!」
嫉妬でも、怒りでも、憎悪でも……ぶつけてくればいい。
私は、生きる。
瑠衣の死を背負って生きるから。
消えない十字架を一生持って生きるから。
それが唯一の償いでもあるのだから。