Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜
気づけばわたしは学校の屋上にいた
久々に味わったこの感情
あぁ、やっぱりわたしなんかがこの世にいちゃいけないのかな
わたしが、わたしが居るからみんな不幸になるんだ
あの世の方が楽に過ごせるかな
いっそここから落ちて死のうかな?
きっと滝川くんのことだから
こんなわたし見つけたらすごい顔して怒るんだろうね
わたしはゆっくり11月の冷たい屋上の上に寝転び大きく息を吸って瞼を閉じた
滝川くん来てくれたりするのかな
でも一時間経っても滝川くんの姿は見えなかった
もぉいいや
立ち上がり服に着いた砂を払って
ゆっくりゆっくり
重い足取りで屋上の端に向かい
靴を揃えてそこに立つ
もう一度滝川くんが来る事を望んだけど
きっと忙しいから
スゥーと呼吸して足を前に出したとき