Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜



「どうしたはこっちの台詞だ」



濱田くんが眉間にシワを寄せてこっちに近づいてくる



わたしの頬を濱田くんは思いっきり叩いた



ジリジリする頬に手を当てて俯く



「あいつがどんだけお前の事心配してるかお前にわかんのか?」



わたしを叱る濱田くんの後ろでは福原くんが誰かにに電話してる



「俺らがあいつの家に行った時
龍哉、いつもあんな顔しねぇのに
慌てた顔でお前のこと探せって言ってきたんだ
もしかしたら見雨死ぬつもりかもしれないって
なんでお前は簡単に命捨てようとか思うんだよ‼︎
なに逃げようとしてんだよ
ちゃんと前向いて堂々と生きろバカ
お前は1人じゃねぇんだぞ!?」



「「美雨‼︎‼︎」」



勢いよく扉が開いて入ってきたのは



咲とはるちゃん



「あんたなにバカなことしてんのさ
死ぬほど心配したんだからね?」



咲はギューとわたしを抱きしめた



「咲ね電話かかって来た時この世の終わりだーってほど酷い顔してテンパってたんだよ」



「はるちゃんかっこ悪いからそのことは言わないでほしかったな
第一はるちゃんだって慌ててたからな」



むすっとふくれる咲



「ほら、みんな秦野の事心配してる
龍哉はこれないけどあいつもホッとしてた」



福原くんが優しく話しかけて微笑んだ



< 118 / 193 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop