Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜
「どうしたはこっちの台詞だ」
濱田くんが眉間にシワを寄せてこっちに近づいてくる
わたしの頬を濱田くんは思いっきり叩いた
ジリジリする頬に手を当てて俯く
「あいつがどんだけお前の事心配してるかお前にわかんのか?」
わたしを叱る濱田くんの後ろでは福原くんが誰かにに電話してる
「俺らがあいつの家に行った時
龍哉、いつもあんな顔しねぇのに
慌てた顔でお前のこと探せって言ってきたんだ
もしかしたら見雨死ぬつもりかもしれないって
なんでお前は簡単に命捨てようとか思うんだよ‼︎
なに逃げようとしてんだよ
ちゃんと前向いて堂々と生きろバカ
お前は1人じゃねぇんだぞ!?」
「「美雨‼︎‼︎」」
勢いよく扉が開いて入ってきたのは
咲とはるちゃん
「あんたなにバカなことしてんのさ
死ぬほど心配したんだからね?」
咲はギューとわたしを抱きしめた
「咲ね電話かかって来た時この世の終わりだーってほど酷い顔してテンパってたんだよ」
「はるちゃんかっこ悪いからそのことは言わないでほしかったな
第一はるちゃんだって慌ててたからな」
むすっとふくれる咲
「ほら、みんな秦野の事心配してる
龍哉はこれないけどあいつもホッとしてた」
福原くんが優しく話しかけて微笑んだ