Birth Day〜さよなら、悲しいあの日〜



坂道のせいかすごいスピードで下ってるのが



当たる風、景色の移動でわかる



出かける場所人通り多くないほうがいいなぁ



荷物はカメラだけで良いって言われてたけどほんとは手作り弁当を持ってる



朝早く起きて作った



わたしは風でふっくら膨らんだ滝川くんの服を頭でクシャッとつぶす



少し時間が経って今度は登り坂に差し掛かったすごく急な坂



ちょっと登った辺りで自転車が止まった



「秦野悪いんだけどさ降りて...後ろから押してくんない?」



こっちを振り向く滝川くんは肩を上下させてる



「うん...」



わたしは自転車から下りると後ろに回る



滝川くんも自転車から降りて二人で自転車を押して登った



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