サヨナラのしずく
「別にどうなってもいいし」


「は?あいつら椿連合の連中でクスリに手出してて、女連れ込んでは暴行したりしてるようなやつだぞ?あんたもひどい目に合うとこだったんだぞ」





帰ろうとしていたけど、どうなってもいいから付いてきたんだ。



初めから何も警戒しなかったわけじゃない。



でもヤられるかなとは思っていたけど、クスリをヤらされるとは思ってなかった。




「何があったか知らねぇけど、自棄になってんじゃねぇよ」




いつの間にか敬語じゃなくなったタクミさんは、あたしに優しい視線を向けていて俊平かと思った。



そしてタクミさんは「シュンさんが心配すんだろ」って優しく言った。



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