ゴッドネス・ティア
辺りには、紫色の霧のようなものが立ち込めていた。



毒々しい霧…


辺りに転がる死体の腐臭かな…


でも臭わないし、アタシの鼻がおかしいのかもね。



臭いを確かめるため、深く息を吸った。



途端、息が苦しくなった。



もう一度、地面に座り込む。



「はぁっ…ひーっ…ゲホっ………」



苦しい、苦しい、苦しい。


苦しすぎて涙が出てくる。




アタシはここで死ぬのか…



この街の人達のように…


両親のように…



ダメ、死んだらダメだ。



アタシはまだ死ねない。



アタシにはまだやることが…



…苦しい…





………ごめん…











ドサッ……






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