ゴッドネス・ティア
「はじめまして、俺はレオナ・オラトーレ。貴女は?」
しっかり姓名まで答えるレオナに、律儀だなーとぼやきながらヒサノはレオナが見据える女性をいまだ睨んでいる。
そんな自分に気付きもしないのが、また釈に触る。
「フフ、アンタは話がわかるようだねー。
アタシはリン・シャオ。
気付いてると思うけど人間だよ」
「……………バレてるのに全く動じないんだな…」
バレているとはいえ、このエルフの国リリオで自ら人間というのをバラすのは自殺行為だ。
この女性は、自分達エルフが警察や兵隊に自分を突き出さないという確信でもあるのだろうか。
それにしてはあの余裕っぷりはなんだ。
「別に、警察に突き出すならもうしてるでしょ。
ケルサニオスで見つけても、人間のアタシなら普通は見殺しにしてるはずだ」
しっかり姓名まで答えるレオナに、律儀だなーとぼやきながらヒサノはレオナが見据える女性をいまだ睨んでいる。
そんな自分に気付きもしないのが、また釈に触る。
「フフ、アンタは話がわかるようだねー。
アタシはリン・シャオ。
気付いてると思うけど人間だよ」
「……………バレてるのに全く動じないんだな…」
バレているとはいえ、このエルフの国リリオで自ら人間というのをバラすのは自殺行為だ。
この女性は、自分達エルフが警察や兵隊に自分を突き出さないという確信でもあるのだろうか。
それにしてはあの余裕っぷりはなんだ。
「別に、警察に突き出すならもうしてるでしょ。
ケルサニオスで見つけても、人間のアタシなら普通は見殺しにしてるはずだ」