ゴッドネス・ティア
「ねぇお母さん」


「ん?なーに?」



全てを話し終えてすっきりしたのか清々しい微笑みで振り返る母。


やっぱり、お母さんの笑顔を見ると嬉しい。


その母の笑顔につられるように、微笑んだ。



「歌、歌って。
僕お母さんの歌好きだから」



レオナがそう言うと、アメリスは一瞬キョトンと眼をパチクリさせ、

そしてやわらかな笑みを浮かべ、いいわよ、と嬉しそうに歌い始めた。


やっぱり、母が歌うのは、


あの赤いお姫様の歌…。



「  赤いお姫様には
 愛しい人がおりました

  愛しい人は美しく
 国を揺るがす罪人で

  愛しい人に口づけを
 白い罪人と旅立ちました

  赤いお姫様と白い罪人
 一緒に暮らし幸せで


  最期まで共に
 愛しい人と共に


  赤いお姫様は
 眠りにつきました 」



お母さんの声は、とっても優しくて暖かい。


そんなふわふわと綿菓子みたいな甘い母の声を聞くと、いつも自然と笑みが零れる。


そしてその時の母の笑顔を見ると、

不安な気持ちや、悲しい気持ちが少し和らぐんだ。

なんでだろうね。


やっぱり僕がお母さんを大好きだからかな。





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