クマのぬいぐるみ
視覚を伴うその声には今までとは違うリアルさを感じた。



体感30分経過しただろうか。暁子さんは友達と電話越しで別れをつげた。
すると暁子さんはすくっと立ち上がり服を脱ぎ始めた。
張り詰める緊張に俺は先程暁子さんの部屋から拝借した下着で手の汗を拭う。
どうやらお風呂に入るようだ。俺は脱衣所までの視界が入らずしどろもどろしていた。俺はテレビの電源を消し、布団に横になった。これから始まる暁子さんの監視ライフに胸踊らせ、いろんな妄想に浸っていた。気付いたらそのまま寝ていたようだ。
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