危険BOY'Sにキスをして。
ピストルの合図と ともに、午後の部が始まった。
午後の部、プログラム1番。男子100m走。
1年生、2年生、3年生…
各組、選ばれた選手が トラックを走ってゆく。
「第1コース、五十嵐。 第2コース、柏。 第3コース、黒峰。 第4コース、櫻井。」
放送が、運動場に鳴り響く。
「櫻井は、欠場です。」
五十嵐くんも 城田くんも、足が速い。
そんな人達が走る中、 イツキも選ばれていたのに…。
「イツキが速く走る姿、見たかったな…」
応援席で、あたしが 一人言う中、
「そうね。」
「…!?」
真横の席の優子が言う。
ヨウに対して 悪い事をした優子だけど…
イツキへの想いは、 同じ。
イツキ。
お願いだから…
学校ニ来テ?
「1位、黒峰。 他2名を越す、圧倒的な走りでした!」
他2名。 五十嵐くんも 柏くんも、運動部。
そして、陸上部とサッカー部。
全国レベルと九州大会出場者だったのに…
ヨウの走りは、それ以上だった。
あたしは 呆然とした。
…そして。
「あの人が…!?」
驚きを隠しきれない様子の、 隣の優子。
あたし達2人…
いや、あたし達だけじゃない。
見ていた全員が驚いていた。
ヨウの走りに。