危険BOY'Sにキスをして。

「馬鹿だねぇ、絵梨ちゃんも。」

「はぁ!?」

横から聞こえた、ヨウの声。


「後先考えて行動しろってことだ。」

「……」

そう言って、自分の席から立ち上がって 何処かへ向かうヨウ。


何かいつもと違う気がした。

…そうだ。
ヨウが席を立つ際 あたしの頭にポンッと手を置いたのだ。


「意味分かんない…」

服を破ったのはあたしだ、と思っているヨウ。 服を破ったのをあたしだ、と仕向けた優子。

“あたしの味方はいない”

そう思っていた。


…だけど。

「キットカット…」

ヨウが手を置いた あたしの頭には、1袋の小さなキットカットが置かれていた…。


「きっと勝つ、か…
        ふふ」

あたしの口から小さな笑みが溢れた。
< 87 / 96 >

この作品をシェア

pagetop