危険BOY'Sにキスをして。

「二葉くん…」

「なに?」

「嘘言って騙して最低。」

流石の優等生でも、宿題は見せないでしょ。

…てか。
綱引きは、学年が関係ない。全校女生徒の選抜だ。
宿題は、クラスごと違う。

つまり、だ。
同じクラスの子しか、宿題は写せない。


「騙す?心外だなぁ。俺の良心だぜ?」

そう言って、口元が緩む目の前の男。


「他クラスの子が宿題を写せないことは、俺の 所為じゃねー。
 基本的この学校サボリ多いから“宿題見せる”って言ったら見たくなる。
 そんな人間の心理活用しただけだ。」

黙々としゃべり続ける。


「宿題に必死で、実際は写せないことに気付か ず、 あいつら全力で戦って勝って良かったぜ、ホ ント。」

笑いながら

「人間って単純だよな。」

そう呟く 頭の良い悪魔を
“敵に回しちゃ危ない”
と、思った瞬間だったのは言うまでもない。


「で?話そらすんじゃねーよ。」

「え…」

バレたか。

あんまり深く話に入ってきてほしくなくて 綱引きの話に持ち出したというのに。


「あんま悩むなよ?ツッキー哀しむぜ?」

……。

…は?
何だって?


「ツッキー…?」

「おお。」

すみません。


「何処の誰ですか?」

誰だ、ツッキーって。
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