危険BOY'Sにキスをして。
「…ほら次、長縄だってよ!」
「え?あ、うん!」
体育大会で長縄。
何か不自然だが…
全校生徒が出る競技なわけだし、そこは突っ込まないようにしよう。
「すももっち、得点係だろ?回数数えに行かなくていいのか?」
「あ!」
走って、本部の得点係テントへ。
「来るのが遅い!」と担当の先生に言われたが 知ったこっちゃない。
人間なら、ド忘れだってするもん。
こう言うと「言い訳やめろ」言われそうだから 、言わないけどさ。
「さてと…まずは、1年かー」
得点記入用紙を左に、鉛筆を右手に持ち、担当の1年4組の方を見る。
「いーちっ、にーい、さーん、よ…」
またか。
何このクラス、4回目で毎回止まってる。
これ以上あがらないだろうし、1年生での1位は無理だろうなぁー。
「諦めんな!」
ん?
「皆の心1つにして、1位とろうぜ!」
「失敗を恐れずに、可能な限り何度もチャレン ジしよう!?」
…ああ、そっか。
「せーのっ」
辛いのはあたしだけじゃないはず。
「いーち、にーいっ」
なのに皆、一生懸命に体育大会に参加してるん だ。
“優勝”という、ひとつの目標に向かって。
「はーち、きゅーう、じゅーうっ」
あたしが間違ってたんだ。
ヨウが言ってたことは、正しかったんだ。
「3位、13回で6組。」
気付けば、順位を発表していた。
あたしが数えていたクラスは、18回で2位。
1位には及ばなかったけど…
何故か皆、笑顔だった。
「お疲れ様!」
「こんなにいくって思ってなかったー!」
精一杯やるからこそ、達成感が出る。
結果が全てじゃない。
辛さに負けては、ダメ。
前を見て前進しなきゃ、道は開かない。
「…悩んでてバカみたい。」