シンデレラのSweetなお時間



そんな話をしながらも、澤村主任は私から資料を受け取りパラパラと中に目を通す。



「……」



あの日…二人でご飯を食べた日から数日が経ち、さほどいつもと変わらぬ毎日。

私と澤村主任との距離は相変わらず上司と部下で、その表情は硬いままだ。



(そして私一人が勝手にドキドキしているという…)



意識しだしたら、止まらない。

そう私はメガネを外して、汚れたレンズをハンカチで拭く。



「……」



すると、ホコリをはたいてくれていた男の先輩の視線はこちらへじっと止まった



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