シンデレラのSweetなお時間



「?入らないのか」

「あっ、えっ、えとっ、今丁度入ろうかなーって…帰ろうとなんてしてないですよ!?入ろうとしてました!はい!」

「?そうか、ならば行くぞ」



しどろもどろに言い繕う私に、やはり読めない表情のまま彼は大きな紙袋片手にスタスタとビルへ入っていく。



うう…これはもう、腹をくくれということだ…。

逃げることは諦めその背中についていくと、澤村主任は慣れた様子で階段を登って二階にある茶色いドアを開けた。



「…?」



部屋の中を覗けば、そこはまるでドラマのセットのようなオシャレな部屋。

天蓋のついたお姫様のようなベッドに、アンティーク調のドレッサー。オフホワイトの柔らかそうなソファ…と、女の子なら誰もが憧れるようなキラキラとしたインテリアが並んでいる。



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