シンデレラのSweetなお時間



「航、いるのか?」

「とっくだって。遅ぇよ、玲二」



そんな部屋の中、ベッドの手前でカメラをセットしているのは筋肉質な体に伸ばしたままの髪、そしてあご髭を生やした男の人。

その目はこちらを向いて、優しいとは言えない目つきでこちらをジロッと見た。



「?何だそいつ」

「新人だ」

「はぁ!?そんなイモくさい女が!?」

「!!」



イモくさい!?

否定は出来ないとはいえ、なんて失礼な…!



思わずチラ、と視線を向ける私にそのあご髭の人は怪訝な顔でカメラのセットを続けた。


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