シンデレラのSweetなお時間
「ハルミは?」
「まだ来てねーよ。もうすぐ来るんじゃねーの」
「そうか。なら先に奥へ行ってるぞ」
そしてまた歩き出す澤村主任の後ろを歩いて、やって来たのは楽屋のような小さな部屋。
大きな鏡と、机と椅子。簡易の試着室のようなスペース。それだけしかない部屋で、彼は手にしていた紙袋の中をガサガサと探る。
「さて、お前は先に支度をしておくか」
「支度?」
「あぁ。ではまず、服を脱げ」
「!!?」
えっ…ええ!!?い、今何てっ…
真面目で堅物な澤村主任から発せられた予想もつかないような一言に、私は目を丸くする。