シンデレラのSweetなお時間
「……」
オフィスの真ん中、そこに堂々とある席に座るのは彼…この部署のボス・澤村主任だ。
「な…何かご用ですか?」
「あぁ。昨日出した書類の件でな」
恐る恐る伺う私に、メガネをかけた鋭いその目は冷ややかにこちらを向く。
「これ、間違ってるぞ」
「えっ、本当ですか!?」
「よく見直してみろ。抜けている箇所はないか」
「あ…1番と3番があって2番だけが抜けてます、よね」
「わかったらすぐ訂正して持ってくるように。大至急だ」
「はっはい!」
返された書類を受け取って、私はわたわたとデスクに戻り入力をやり直す。