アップル☆マジック♪プリンセス
洗濯も終了し、洗った洗濯物を干しながらリアンはレイに尋ねた。


「レイさんって、他に魔法は使えるんですか?」


「他に?......まぁ、一応は」


とレイが答えると、リアンは眼をキラキラさせて、おねだりした。


「じゃ、何か1つ、使ってみて下さい!!」


レイは一瞬え~?という顔をしたが、リアンのキラキラした眼を見て、う、と詰まった。


「......仕方ねぇな」


と小さく言うと、スッと手を前に出した。


「イル・ヴェント・ヴェール」


そう呟くと手の上にさっきと同じ様に球が現れた。


その球は白く輝きながら、静かな風を起こす。


そして風はリアンやレイの体をベールのように包み、なびいた髪がサラサラとリアンの頬を撫でた。
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