アップル☆マジック♪プリンセス
「......気持ちいい」


思わず、ほぅ......と吐息が漏れる。


――――こんなに、優しい魔法が使えるなんて......。


風はしばらくすると止んだ。


リアンはレイの直そうとした手を掴んで、ぶんぶんと振った。


「こんなに優しい魔法が使えるって、すごいです!!」


「は、ハァ......」


急に手を握られたので、レイは少々面食らっていた。


でも、自分の使った魔法が、褒められるのは、正直、嬉しかった。


でも、リアンは知らなかった。


レイは、リアンが思っているよりも、ずっと、ずっと......




恐ろしいほどの強い魔力を、持っていた事を――――。



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