ハッピー☆ウエディング


『しょうがないな・・・』



と言うような顔をして、慶介は目を細めた。

そしてゆっくりゆっくり近づく慶介。

あたしはそれに従って目を閉じた。






唇に柔らかくて甘い感触。



まるでなにかを確かめるようにその角度を変えていく。

一度離れて、また重ねた唇からあたしの体は熱を帯びる。


胸が締め付けられて息も出来なくなる。






何度も。



何度も・・・・。



何度も・・・・・・・・・。









キスだけじゃたりないょ・・・・





もっとあたしに触れて欲しい。









一度だけお互いを求め合った。

それからはなにもないあたし達。




一つになるという事。

それは、相手をもっと好きになるという事。



忘れられなくなる。



また触れて欲しいと思ってしまう。




どんどん欲張りになる自分が怖くもなった。

< 263 / 337 >

この作品をシェア

pagetop