LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
野菜大きめな、
市販のルーを使ったべたなカレーが
彗のお気に入り。
野菜を剥きながら、
ぼんやりと陽向との別れを思い出していた。
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「これ指輪、
誕生日にって用意してた。」
陽向の差し出す指輪を
受け取ろうとしなかった。
「もうあとには戻れないのか。」
「私、待てせてるの。」
「あいつ?」
「うん。可愛いのよ。
私だけを見て私だけを必要としてる。」
「俺、確かに俺は、お前だけを見てるわけには行かなかった。
でも、お前だけを愛してた。
約束する、
これからはお前だけを見る。
だから…」
私は首を横に振る。
「時間は巻き戻せないか。」
「陽向。
ごめんね。
言い訳させないで、
他の人に心動かして、
運命なんて信じてないけど。
初めから、こうなることは
決まってた気がする。」
市販のルーを使ったべたなカレーが
彗のお気に入り。
野菜を剥きながら、
ぼんやりと陽向との別れを思い出していた。
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「これ指輪、
誕生日にって用意してた。」
陽向の差し出す指輪を
受け取ろうとしなかった。
「もうあとには戻れないのか。」
「私、待てせてるの。」
「あいつ?」
「うん。可愛いのよ。
私だけを見て私だけを必要としてる。」
「俺、確かに俺は、お前だけを見てるわけには行かなかった。
でも、お前だけを愛してた。
約束する、
これからはお前だけを見る。
だから…」
私は首を横に振る。
「時間は巻き戻せないか。」
「陽向。
ごめんね。
言い訳させないで、
他の人に心動かして、
運命なんて信じてないけど。
初めから、こうなることは
決まってた気がする。」