LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
「僕も暇じゃないですからね。」

ぷりっと口を膨らませる彗。

一人でランチってのもなんなので、

彗を呼び出した。


「朝、お昼休みに、なんて言ってなかったっけ?

 あらそう、迷惑だったの?

 じゃあ、お会計は別で…」


「あ、いや、ご馳走になります高木係長。」


「よろしい。」


カフェの日替わりランチをガツガツ頬張った彗は

欠食児童みたいで笑える。


「これも食べていいよ。」

サイドメニューのポテトを差し出すと、

「やりぃっ!」

ふふっ

なんか野性の動物を餌付けしてる気分だわ。

やりがいのある仕事

気の合う仲間、

気のいい年下の彼


なんだろう。

こんな時間がずっと続けばいいのになんて思ってしまう。



< 13 / 272 >

この作品をシェア

pagetop