LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
「ちょっと?」


肩を叩かれてハッとすると、


「え?」

「えって、泣いてるじゃないですか

 なんであなたが泣くんですか?」


「な?あ?れ?ほんとだ。」


俺の涙腺は不覚にも止まらず手でぬぐっても拭っても

止まることを知らないようで、


「君これを使いなさい」


父親からティッシュを一箱渡された。


「す、すみません……」


「男というものは、人前でめったに泣くものじゃない。」


「はい、すみません。決していつも泣いてるわけでは……」


「まあ、でも、」


コホンと咳払いすると、

「感情が豊かなことは、悪いことではない。


 私にも、そういうところがあったら、

 もう少し違った生き方ができただろう。


 柊が君を選んだのは、そういうことなのかもしれないな。


 食事の用意がしてあるから、食べて行くといい。」


「はいいぃ、ありがとうございます。」


そのまま、

柊も俺も泣きはらした顔で食事をご馳走になった。








< 151 / 272 >

この作品をシェア

pagetop