LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
「わ、凄い、こんなにゼロが並んでる!
一十万百千万……一億十億ええええ!!!!」
「驚くことないでしょう?
そのくらいのお金は会社で扱ってるくせに。」
「使ってないわよ。単価何百円の一日の売り上げなんて、百万もないわよ。
年間売上なんて数字の上だけだもの。」
「こんな数字の小切手なんて、手にしたことないわ。」
「俺の値段て事だね。」
「ひゃあ、おぼっちゃま~」
「……柊。」
「ご、ごめん、コーヒー入れてくるね。」
柊が預かって来た封筒には、
大量のゼロが付いた小切手と、
メモが入っていた。
気分のいいものではない。
母方のばあちゃんが亡くなってからは、
嫌いだけど、
父方の家族が肉親。
その父に、金を渡され、この年になって捨てられる。
そして渡されたメモにあるドイツのアドレス。
何かあったら母親を探せというのだろう。
アドレスのメモをぼんやり眺める僕を柊は黙って見つめ、
目の前にコーヒーを置いた。
「彗。私やっぱり失敗だったね。」
「うん?」
「神宮零斗に会うことで頭がいっぱいになって、
彗の気持ちを考えてなかった。
あの人にも言われたわ。
私はいいように利用されただけだって
ごめんね。」
「あの人?」
「神宮さんの付き人。
たしか境田って言ってた。」
「境田……」
嫌な思い出が頭をよぎった。
境田は親父の妹の姓。
そして柊が会った男は多分……アイツだ……
一十万百千万……一億十億ええええ!!!!」
「驚くことないでしょう?
そのくらいのお金は会社で扱ってるくせに。」
「使ってないわよ。単価何百円の一日の売り上げなんて、百万もないわよ。
年間売上なんて数字の上だけだもの。」
「こんな数字の小切手なんて、手にしたことないわ。」
「俺の値段て事だね。」
「ひゃあ、おぼっちゃま~」
「……柊。」
「ご、ごめん、コーヒー入れてくるね。」
柊が預かって来た封筒には、
大量のゼロが付いた小切手と、
メモが入っていた。
気分のいいものではない。
母方のばあちゃんが亡くなってからは、
嫌いだけど、
父方の家族が肉親。
その父に、金を渡され、この年になって捨てられる。
そして渡されたメモにあるドイツのアドレス。
何かあったら母親を探せというのだろう。
アドレスのメモをぼんやり眺める僕を柊は黙って見つめ、
目の前にコーヒーを置いた。
「彗。私やっぱり失敗だったね。」
「うん?」
「神宮零斗に会うことで頭がいっぱいになって、
彗の気持ちを考えてなかった。
あの人にも言われたわ。
私はいいように利用されただけだって
ごめんね。」
「あの人?」
「神宮さんの付き人。
たしか境田って言ってた。」
「境田……」
嫌な思い出が頭をよぎった。
境田は親父の妹の姓。
そして柊が会った男は多分……アイツだ……