LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
事あるごとにやってくる叔母は、

あまり嫁ぎ先で上手くいっていなかったらしく、

憂さ晴らしのように僕に辛く当った。


祖母も知っていても見て見ぬふりをしていた。


厄介者の僕は守る対象とは思えなかったのだろうと思う。


叔母は良く同じ年の従兄弟を連れて来た。


境田晴彦

陰湿で嫌な奴だった。


兄たちには従順で、素直に接しているが、

僕一人になると、事あるごとにいやがらせをして来た。


一番ひどい時は、離れの物置に誘い込み、

鍵を掛けて自分は家に帰ってしまったことがあり、

二日間そこに閉じ込められた。

発見された時は脱水症状を起こして死ぬ寸前だった。


以来しばらく出入り禁止にされたらしいが、

あれは僕の自作自演だったと言っていたらしい。


とにかく最悪な奴だ。


あいつが、今親父の付き人?


は、笑わせるね。


けど、アイツが柊に会ったってことか?





「柊!」


我に返って彼女の名を呼ぶと、

洗濯物を取り込んでいたのかからからとベランダの戸を開けて、

「なあに」


と呑気な返事をした。



< 183 / 272 >

この作品をシェア

pagetop