LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして


「ご、ごめん」

ふるふると首をふりながら、


うるんだ瞳で僕を見つめる。



「私ね。彗のこと信じてるから、

 言いにくいこと言わなくても大丈夫。

 実際、誰にだって言いにくいことあるし。

 無理なんてしなくていいの。

 自分から言いたくなることを話して?

 私のこと負担に思わないでほしい。」


「違うんだっ」


柊を負担になんて思ったことないんだ。

隠したい事なんかない。

というか無理だな。

柊に黙ってるなんて無理。


「あのさ、

 あのお金のことなんだけど、

 使っちゃってもいい?」


「お金ってもしかして、あのお父さんから私が預かった?」


「うん。

 実はさ

 今日、兄貴に会ってたんだ。

 その時色々話してあの金の使い道、
 
 決めたんだ。

 柊には相談なしで悪いけど、

 あれをずっと持っている気にはなれなくて

 兄貴に提案された方法で使っちゃおうと思うんだ。

 柊には相談なしだったから、言いにくかったんだ。」


「わ、私に相談するなんて必要ないよ、

 だってあれは彗のお父さんのお金だし、


 そりゃ、初めはビビって騒いじゃったけど、

 あのお金がなくても私たちは生活できるし、

 それをあてに生活したいとか、ないしね。

 彗の好きなようにしたらいいのよ」

そうだよな、やっぱ動揺するよな、

あれだけの額の小切手を見たんだから、

平常でいられるほうがおかしい。
実際僕だって動揺した。

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