LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
サークルの先輩の設定する合コンは、

どうも顔で選んでる感があって、

軽いノリのコばかり。

やたらベタベタしてくる両隣にいささか嫌気がさした。

それになんだか、あかりって言ってる子は老け顔で、

ほんとに女子大生なのか怪しいもんだ。

理由をつけて早々に引き上げよう。

ちょっとトイレに行くふりをして、

ゲームで盛り上がるカラオケルームをそっと出る。

出口のそばで、さっきのあかりと名乗った彼女が

携帯電話を相手に、何か文句らしきことを言っていた。


「ちょと、合コンなんて聞いてないわよ。

 代わりったって、5歳も鯖読むとか詐欺でしょ。

 無理だから、あたし帰る。

 知らないわよ……あ」

僕の視線に気がついて

慌てて電話を切って作り笑いした。




















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