LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
もともと、彗は神宮零斗にそっくりの顔だから、

容姿はいいのだ。

彗が故意に似ないように

髪を長くしていたのだと思う。

「照れるな、そんなに見られると。」

「かっこいいね。」

彗は、はあっとため息をつく。


「親父そっくりだよね。」

「うん、まあ。」

「けど……まあ

 柊にそんな目で見てもらえるんなら、

 髪切って正解だったかな。」


「そんな目って、

 なによ、私別に零斗ファンじゃないから、

 私は、

 ……

 あ な た が好きなの。
 
 って、ばか、

 言わせないでよ。」


何言ってんだろ。

自分で言ってててれちゃって。

墓穴……

「うん。」

   ……!

甘い笑顔は、

神宮零斗に会ったあの時に、

くらくらさせられた笑顔そのまま。

私たちの母親世代を脳殺したであろう

キラースマイル。

恐るべき遺伝子

















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