LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
相合傘。

傘を持つ彗のうでにくっついて。

夜道を歩きながら帰る。


そんな何気ないことも、

まるで夢の中のことのように感じる。


お酒が程良く回り、

外の気温も心地いい。


「ね。あの居酒屋、覚えてる?」


「うんもちろん」


「あの日お持ち帰りしたのは、

 どっちだったのかな?

 やっぱ私だよね。」


「や、僕でしょ?

 ずっと狙ってたんだから。」


「狙ってたって……やだ」

なんだかこそばゆい言葉に、

赤くなってしまう。

お酒は言ってほろ酔い気分のせいか、

そんな何気ない言葉に反応してしまう。



「俺、会社辞めることにした。」


「は?」


「俺会社辞める。」


「ええ?彗?

 今!」

あははっと笑って

バシッと背中を叩く私。


「な、何そこ笑うとこ?」

「だあって~

 俺って言った?

 やだ、もうっ

 なにかわいい~」


「は?」


「いままで、僕って言ってたじゃな~い

 俺なんて、俺~っ」

きゃははっ

ツボってしまった私は変にテンションが上がる


「や、柊俺の一人称についていう前に、

 会社辞めるのなんでかを聞くとこでしょ?」

「え~~??そうかなあ?」


「あ、そうかなって、

 結構思い切った決定して言ってるつもりなんだけど、

 冗談だと思ってる?

 そんな風に笑い飛ばされると傷つくんだけど」


困った眉が愛しい。

キスしたい気持ちを抑えてそっと触れた。


「ごめんごめん。


 でも、何となくそうしたいんじゃないかって、

 ずっと思ってたから。

 なんとな~くだけど……」




 


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