LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして

閉じた傘をくるくる回しながら、

軽く笑いながら、

衝撃的なカミングアウト。


「ずっとさがして、

ずっと追いかけて、

 K学園前の駅ビルの『DINA』でバイトだってした。」

うそでしょ?

そんな前から、彗は私を知っていたって、

探していたなんて、

うれしいとかより驚いて言葉が出てこない。


「そこって 今度閉鎖する?

 私そこ昔担当だったわ。」


「うん。あの時連れて行ってもらったバーで、

 会社の同僚の人とあって、

 会社の名前を知って、色々調べて、

 あの店のバイトも決めた。

 でもすぐ担当替えになって、

 意味なかったけど。」


「なんで、今まで言わないのよ。」

「ストーカーしてましたって?」

「ストーカーって……」

「俺が女なら引くよ。

 合コンで会っただけの男が、

 ずっとつけまわしてついに彼氏に収まったとか。

 きもいだろ?

 言えっこないよこんなこと」


「馬鹿ね。

 彗見たいな可愛い子犬君に慕われてて、

 むしろうれしいよ。

 そんなに私のこと好きだったなんて」


「ん、じゃあその、子犬君てのも演技だとしたら?」

「え?」

「俺はホントはすごく冷めた男で、

 年上の女振り向かせるために

 そういう演技してたとしたら、

 それでも、俺を愛せる?」





 




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