LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
ヘリポートは古城の裏にある。

どんな金持ちたちが集うのか知れないけど、

ここを利用するのは一人や二人じゃあない。

そういう自分も使ったのだが、


「俺の意向じゃないし。」


そんな俺のつぶやきをかき消すように、

バラバラとした音が一気に近づいて、

目の前に小さめのヘリが下りてきた、


すごい風圧と埃と音。

それでも、

飛び込んでくる

忘れてはならない人の声


「彗!」

見上げるとまだ着地する前のドアを開けて身を乗りだす柊。

何やってんだよ、

危ないだろう。

そう思いつつ、

たった3日だけど、会えなかった

心配でたまらなかったっ柊がそこにいる。

そこまで飛んで行けるなら今すぐ飛んで、

抱きしめたい。

着地の振動のせいだろうか、

瞬間、柊の体はふわりと浮いた。


「柊っ

 危ないっ」





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