LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
「-----ってぇっ」


「彗!!良かった。」

後頭部に大きなふくらみがありじんじんと痛みを訴える。

コブってやつか?

「大丈夫か?」

いつも忙しくてなかなか会えない、

碧兄。

柊と二人で心配そうに俺の顔を覗きこんでいる。

ちょっと、

何仲よさそうなの二人。


「悪いなあ彗、この人あんまり身を乗り出すんで、

 ベルトが変な風に引っかかってたんで、直そうとしたら、

 はずれちゃってさ、

 まさか落ちるなんて思わなくって。」


「ホントですよ、びっくりしましたよ碧さん。ごめんね彗。」

「……っんで?

 仲良くなってんだよ。」


「え?」

「ちょおっ!離れて!」

起き上がりながら二人の間に身体を割り込ませた。


「彗っ」

目を丸くする柊に思いっきり抱きついて

碧兄をにらみつける

「兄貴っこれ俺のだから」






< 255 / 272 >

この作品をシェア

pagetop