LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
僕の存在をまるで無視するように
痴話喧嘩を繰り広げた。
「ばか、俺のは浮気だ!
お前のは本気ってんじゃないのか?」
「?はあっ?
浮気がよくて、本気はダメなの?
むしろ逆じゃない?」
「ダメだろ?浮気は浮気だ本命はお前だ。
本気は本命がどっちかって話だろ?
で?どっちなんだよ。」
「…ふ~ん知らなかったなあ。本命なの私って…
その本命は、浮気で誕生日に寒空で5時間も駅前置されても
耐えなきゃですか?これからもずっと?
もうまっぴら!!
あんたの本命は、銅像にでもしてもらいなさいよ!」
「だからあの時は浮気じゃなくって、…」
「出てってよ!あんたなんか好きになるんじゃなかった!
嫌いになる!
もう忘れる!
もう来なくていいから!
出て行って!!」
「わかったよ。
そっか、そうだよな。
うん。
俺、結構まじでお前に惚れてた。
じゃあな。
おい青年!
うまくやれよ!」
「神宮です。」
「ははっ神宮くん、鍋うまかった。
ごちそうさん!」
ガスっと靴を履く音。
バタンとドアの閉まる音。
俯いて震える彼女をただ呆然と見つめるしかなかった。
ピンチはチャンスとか僕って浅はかすぎる。
今の彼女に俺は何を言ってやればいい?