LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
コツン

目の前にグラスを置く音がして、

目が覚めた。

「眠り姫、ご希望のカルアいかがしますか?」


「ああ、ごめんなさい。」

「いいえ、もう閉店です。

 もう誰もお客着ませんから

 気にしなくて大丈夫ですよ。」

言ったことをぼんやり理解して

「ありがとう。」

そう呟いたけれど

意識も視界もぼんやりしていた。


ぼんやりした視界の中

男は私の髪に指を差し入れて

「口移しがお望み?」

そう言いながら、

私の視界を占領した。

「名前は?」

「ひいらぎ…」

至近距離の男の顔はふっと歪んで、

「君にぴったりな名前だ。」

そういうと、クイッとカルアを口に含み、

私に口付け流し込んだ。






< 63 / 272 >

この作品をシェア

pagetop