LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
「彗、彗待って、

 ま…んっく。」

私の唇を

黙れというように塞いで

ベッドに押さえつけた。


必死な彗を笑ったりして怒ってる?

「怒った?」


「別に、怒ってなんていません。

 ただ、

 柊のドレスが……」


「ドレスが?」

「僕に脱がせろってせっつくものだから、

 正気を保ってられなくて。」

「な、何馬鹿なこと言って!」


「馬鹿ですから。

 柊マニアです。オタクなんですよ僕は。

 全部に夢中です。

 こうなるってわかっていながら、

 このドレスを着せたくてたまらなかった

 着ているのを見れば脱がせたくてたまらなくて、

 狂ってるんですあなたに……」



いつも、私しか見ないわんこが

視線を合わそうとしない。


視線を合わせないくせに、

私の体の上を、指を這わせる。





前は、優しかった彼の指から

イライラした感情が伝わってくるのだ。


それなのに私を抱く

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