LOVERS♥HOLICK~年下ワンコと恋をして
ふっと軽くなって

手繰った先に光るものを手に入れる。


「これ……」


「もらってくれますか?」


背後からの声に振り返ると

眉毛の下がった彗の顔。


「彗なんで、こんな手の込んだこと。」


「反省してるんです。

 あんなうやむやに片付けられちゃいそうなプロポーズ、

 あれからずうっと後悔してて、

 精一杯の僕の本気です。」

「馬鹿ね。もうずっと私は彗のものだったのに。」



「昨日急いで買いに行きました。

 今度こそエンゲージリングです。

 約束の指に嵌めさせてください。」

私の手からひょいと摘んだリングは、

小さな透明な石がついていた。





 





 

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