ナンパ男との恋
▼春樹と広樹


「なぁ、春菜」


退院2日前、

仕事帰りに
病院に寄ってくれた輝樹が

真剣に悩んだ様子で

私の名を呼んだ。


「どうしたの?」


「俺さ・・・・」


ドキドキしてきた・・・

浮気したとか 
そんなのじゃないよね・・・

何だか 聞くのが怖くなる。



「あいつらの名前
考えてんだけど・・・」


あいつら?とは・・・

もしかして、


「子供の名前考えてくれてたの?」


「あぁ。俺がつけていいのか?」


そんなの・・・・


「いいに決まってるじゃん。
っていうか 輝樹がつけないと
名前ないままなんだよ?」


「そうか・・・・」


そう言いながら

少しだけ照れてる表情を見ると

胸の奥が キューっとなって


抱きしめたくなるほどだ。





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