アイドルに恋をして
じゃあ、どこで…?



一人黙々と考えていたせいか、隣の男が起きた事に気づかない、美夏。



「なに、百面相してんの…」


「えっ?」



わっ!

起きてしまった!


どうしよう…


「もしかして、その様子じゃあ昨日のこと、覚えてないかんじ?」


「えっ…?」


昨日のこと?

「ホテルのロビーでぶつかって、いきなり倒れたんだけど、あんた…」


ホテル…


そう言えば、トイレに行こうとして…

確かに、そのあたりから記憶が曖昧だ。


「…で、『大丈夫ですか?』って聞いた俺に、目の前で粗相をしたんだけど?」


「粗相…?」


「そう。リバース」


…リバース?


リバース?


美夏は、何のことか始め分からず、しばらく沈黙が流れる。


…!?


もしかして、リバースって


「もしかして、吐きました?あたし…?」



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