君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
「それじゃまたな」

「あぁ。勝手に帰らず帰るときはちゃんと声かけていけよな?」

「分かった」

藤原と別れ、自宅マンションへと向かう。
その道中、考えてしまうのはやっぱりさっきの藤原の話。

安心しきっていたのかもしれない。
一度別れてニューヨークで三年間菜々子と離れて。…だけど変わらず俺を想っていてくれたから。
やっと自分の気持ちに気付いて、手に入れて。もう完全に菜々子は俺のものだと思っていた。
指輪を渡して離れているけど、俺のものだってしるしをつけているから大丈夫だろうって。

だけどそんなことはないよな。
現に藤原達がそうだろ?結婚していたって色々問題はある。…もしかしたら心変わりだってするかもしれないんだ。

「くそっ…」

なんで今日に限って副社長と一緒に遅くまで仕事なんだ?

自宅に着き、スマホを確認するも菜々子からの連絡はなく、時刻は十時過ぎ。

過去に何度も出席したことがあるから分かる。そろそろ終わってもいい時間だって。
なのに菜々子は帰ってこないし、連絡もない。

仕事なんだから仕方ないと分かってはいても不安は募るばかり。

もしかしたら藤原の言ってることは本当で、今頃菜々子は副社長に口説かれているんじゃないかって。
いや、そんな考えすぎだろ。
さっきからこんな自問自答の繰り返し。

「…ダメだ。少し落ち着こう」

シャワーを浴びてすっきりしよう。そう思いバスルームへと向かった。
< 148 / 368 >

この作品をシェア

pagetop