君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
そう言うとこちらへと駆け寄ってくる菜々子。そして俺から皿を奪う。

「…ちょっと圭吾さん、なんで笑ってるんですか?」

怪訝そうに俺を見つめてくる菜々子。

別に可笑しくて笑ったんじゃない。ただ、寝起きなくせに必死な菜々子が可愛いと思っただけ。だけどこんなこと言ったらまた怒るんだろうな。

「いや、悪い。なんでもないよ。…それに前にも言っただろ?俺は苦じゃないって。こういう性格なんだ、気にするな」

「でもっ…!」

なかなか引き下がりそうにない菜々子。

「菜々子は気にしすぎ。いまどき男が料理したっていいだろ?それにこれからだってお互い仕事していくんだ。…いいんだよ、こういうのはどっちがやったって」

そのまま菜々子から皿を取る。分かってくれたのか菜々子は力なく頷いた。

そんな顔をさせたかったわけじゃなかったんだけどな。頑張りすぎて負担にさせたくなかっただけなのに。

落ち込む菜々子の頭をそっと撫でる。

「…今日は前に話した誘われている友人に会うんだ。もしかしたら帰りが遅くなるかもしれない。…だから夜は菜々子がご飯作ってくれる?」

「圭吾さん…」

そう言うと一瞬驚き俺を見ると、笑顔になる。

「はい!はりきって作りますね!」

あまりに無邪気に笑う菜々子に俺まで笑ってしまう。

「じゃあ顔洗って支度しておいで。準備しておくから」

菜々子と一緒にいるとこうやって何気ないことで笑える。

「圭吾さん、このだし巻き卵美味しすぎです!」

「それはよかった」

俺の作った料理を美味しそうに食べる菜々子。
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