君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
言葉が出なくて、ただ副社長を見つめるしかできなかった。
「今回の異動願も櫻田さんのためなのかな?」
全く表情を変えない副社長。
「それは…」
言葉に詰まる。あんなに菜々子とのことをどう話すか考えてきたと言うのに。
すると副社長は立ち上がり、なぜかデスクへと向かい何かを持ってきた。そして俺に差し出す。
「…異動できないなら辞めるとまで言ってたみたいだけど、ごめんね?東野君をそう簡単に手放すわけにはいかないんだ」
差し出されたのは辞令書。そこに書かれていたのは商品開発部部長という文字と俺の名前。
「今の開発部部長、どうもだめでね。俺の独断で支店へ異動してもらったんだ。…君が適任だと思うんだけどどうかな?」
開発部…。確かに海外にいたときは、支社全員が一つのことに取り掛かってきた。一から全て。デザインから商品になるまで全てを。それなりにデザイナーとのつてもあるし、務まるかもしれない。
「俺ね、東野君のこと本当に好きなんだ。部下としても一人の人間としてもね。…だから大事な海外支社も任せられた。そんな君をどうぞって手放すわけないだろ?」
「副社長…」
「それに、ライバルには近くにちゃんといてもらいたいしね」
え…ライバル?
「今回の異動願も櫻田さんのためなのかな?」
全く表情を変えない副社長。
「それは…」
言葉に詰まる。あんなに菜々子とのことをどう話すか考えてきたと言うのに。
すると副社長は立ち上がり、なぜかデスクへと向かい何かを持ってきた。そして俺に差し出す。
「…異動できないなら辞めるとまで言ってたみたいだけど、ごめんね?東野君をそう簡単に手放すわけにはいかないんだ」
差し出されたのは辞令書。そこに書かれていたのは商品開発部部長という文字と俺の名前。
「今の開発部部長、どうもだめでね。俺の独断で支店へ異動してもらったんだ。…君が適任だと思うんだけどどうかな?」
開発部…。確かに海外にいたときは、支社全員が一つのことに取り掛かってきた。一から全て。デザインから商品になるまで全てを。それなりにデザイナーとのつてもあるし、務まるかもしれない。
「俺ね、東野君のこと本当に好きなんだ。部下としても一人の人間としてもね。…だから大事な海外支社も任せられた。そんな君をどうぞって手放すわけないだろ?」
「副社長…」
「それに、ライバルには近くにちゃんといてもらいたいしね」
え…ライバル?