君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
そうですよね、いきなりお父さんと二人っきりとか拷問ですよね。
「菜々子ー、早く手伝ってちょうだい」
なんとかしてあげたいけど…。ごめんなさい、圭吾さん!!
目で合図を送りながらキッチンへと向かう。圭吾さんを残して。
昔ながらの家の我が家。圭吾さん家のようなカウンターキッチンでリビングとつながってなどいなく、キッチンは別の場所。つまりキッチンからはリビングの様子が全く分からないんだよね。
「ちょっとお母さん!なんでいきなり圭吾さんとお父さんを二人っきりになんてするのよ」
いそいそと準備をしていたお母さんに詰め寄る。
「あらー、圭吾さんって呼んでいるのね。そっか、五歳上って言っていたっけ」
「うっ…!そうだけどっ!」
「お父さんが言ってたのよ。…まず東野さんと二人っきりにしてくれって」
「え…お父さんが?」
「そうよ。あるんじゃないの?女には聞かれたくない男同士の話っていうものが」
男同士の話って…。なによ、それ。
「それにしてもずいぶん男前な人じゃない?よくあんな人が菜々子と結婚なんてしてくれるわね」
「ちょっとお母さん、自分の娘に向かってずいぶん言ってくれるじゃない?」
お母さんに指示された通り、箱に入ったままのケーキを一つ一つお皿に乗せていく。
「菜々子ー、早く手伝ってちょうだい」
なんとかしてあげたいけど…。ごめんなさい、圭吾さん!!
目で合図を送りながらキッチンへと向かう。圭吾さんを残して。
昔ながらの家の我が家。圭吾さん家のようなカウンターキッチンでリビングとつながってなどいなく、キッチンは別の場所。つまりキッチンからはリビングの様子が全く分からないんだよね。
「ちょっとお母さん!なんでいきなり圭吾さんとお父さんを二人っきりになんてするのよ」
いそいそと準備をしていたお母さんに詰め寄る。
「あらー、圭吾さんって呼んでいるのね。そっか、五歳上って言っていたっけ」
「うっ…!そうだけどっ!」
「お父さんが言ってたのよ。…まず東野さんと二人っきりにしてくれって」
「え…お父さんが?」
「そうよ。あるんじゃないの?女には聞かれたくない男同士の話っていうものが」
男同士の話って…。なによ、それ。
「それにしてもずいぶん男前な人じゃない?よくあんな人が菜々子と結婚なんてしてくれるわね」
「ちょっとお母さん、自分の娘に向かってずいぶん言ってくれるじゃない?」
お母さんに指示された通り、箱に入ったままのケーキを一つ一つお皿に乗せていく。