君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
そうだよな、昔からそんな奴だった。素っ気ないふりして、誰よりも気にかけてくれていた。
奈津美がいなくなってしまった時も、菜々子と今まで色々あった時も。
そう思うと菜々子だけじゃなかったのかもしれない。いい友人に恵まれたのは。
「東野さんも早く仕事に取り掛かって終わりにして、それでさっさと大貫さんに決意表明して下さい」
そのままミーティングルームを出ていく橘。
口元の緩みが止まらず、口元を押さえながら橘の後を追う。
そして追い越し際、そっと囁いた。
「了解」
一瞬橘のヒールを履き鳴らす音が止まったが、すぐにまた背後からコツ、コツ、と音が聞こえてきた。
「本当早く結婚して子供でも作って下さい」
「子供って…。早すぎるだろ」
まだ結婚もしていないって言うのに。
「なに言ってるんですか。東野さんそんなこと言ってますけど、もうすぐ40じゃないですか。おっさんになってしまいますよ?自分では若いつもりでいるのかもしれませんけど、全然ですからね?」
「はは…」
おっさんか。
そんなこと言われたら、乾いた笑い声も出てくる。
「それじゃ何かありましたら声かけて下さい」
開発部に着くと、そのまま橘は自分の席に行き、早速仕事に取り掛かる。
奈津美がいなくなってしまった時も、菜々子と今まで色々あった時も。
そう思うと菜々子だけじゃなかったのかもしれない。いい友人に恵まれたのは。
「東野さんも早く仕事に取り掛かって終わりにして、それでさっさと大貫さんに決意表明して下さい」
そのままミーティングルームを出ていく橘。
口元の緩みが止まらず、口元を押さえながら橘の後を追う。
そして追い越し際、そっと囁いた。
「了解」
一瞬橘のヒールを履き鳴らす音が止まったが、すぐにまた背後からコツ、コツ、と音が聞こえてきた。
「本当早く結婚して子供でも作って下さい」
「子供って…。早すぎるだろ」
まだ結婚もしていないって言うのに。
「なに言ってるんですか。東野さんそんなこと言ってますけど、もうすぐ40じゃないですか。おっさんになってしまいますよ?自分では若いつもりでいるのかもしれませんけど、全然ですからね?」
「はは…」
おっさんか。
そんなこと言われたら、乾いた笑い声も出てくる。
「それじゃ何かありましたら声かけて下さい」
開発部に着くと、そのまま橘は自分の席に行き、早速仕事に取り掛かる。