君が好き。2~大好きな彼と結婚する方法~
そんな私達を気にすることなくさっさとビールを開けて一気飲みする桜子。


「っあー!マジうめぇ!」


相変わらずな桜子に苦笑い。


「桜子!お前なぁ、夜飲むんだから我慢出来ねぇのかよ。もう30過ぎたんだから加減して飲めよな!」


「私も翔ちゃんと同じ。前にも言ったけど身体壊しても知らないよ?」


「だから大丈夫だって!自分の身体のことは自分が一番よく分かってるっつーの」


私と翔ちゃんが本気で心配していると言うのに、桜子は全く気にしていない様子。

つい翔ちゃんと顔を見合わせお互い溜め息を漏らしてしまった。


きっと翔ちゃんも今、私とおなじこと思っているんだろうな。
桜子には何を言っても無駄だって。


「つーかさ、最近菜々子は東野さんとどうなのよ。会ってねぇの?」


「えっ...。何よ急に」


突然圭吾さんの話題を出され、ドキッとしてしまった。


「前も言ったけどさー、いい加減結婚しちまえよ。翔太もそう思うだろ?」


「まぁ、な。そりゃ友達として早く菜々子にも幸せになって欲しいけど、こればかりは二人の問題だから。俺達がどうこう言える立場じゃないだろ?」


翔ちゃん...。


「けっ。これだから新婚は。優等生ぶりやがって」


「はぁ?どこがだよ。全然普通のことだろ?つーか菜々子より桜子だよ!お前こそ早くいい人見つけてさっさと結婚しろよ!近くに誰かいないとうっかりアルコール中毒死しそうだしな」


「なっ...!バカ翔太!シャレになんねーこと言ってんじゃねぇよ!」


「ちょっと二人とも!周りに迷惑だから!!」


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「アハハハ!菜々子達って相変わらず仲良いよねー」


「ちょっとかすみ。笑い事じゃなく本気で電車の中で恥ずかしい思いしたんだからね」


夕方五時過ぎ。
地元の居酒屋を貸し切って行われているプチ同窓会。
桜子の言ってた通り本当に急だと言うのに、沢山の人数が集まっていて驚いてしまった。

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