オモイデバナシ
今日は久しぶりに賑やかな夕食だった。

俺と母さん、千秋とトモがいる、四人の食卓。

…俺の父さんはもう一緒には住んでいないから、ここしばらく、母さんと二人きりの食事だった。

だから千秋やトモがいる食卓っていうのは、なんていうか…あったかい感じがした。

「こういう賑やかな食事もいいわね」

母さんが微笑む。

「ごめんなさい、おばさん。うるさくしちゃって…トモ、カレーこぼしたりするし」

千秋が母さんに謝る。

ほんと、しっかりしてきたよなー、千秋は。

「いいのよ、気にしないで」

母さんはそう言って時計を見た。

「遅くなっちゃいけないし、そろそろ帰った方がいいわよ。耕介、千秋ちゃん達送っていきなさい」

「え…」

千秋は、少し名残惜しそうに俺を見た。

そんな目で見るなよ。

俺だってもう少し一緒に居たいんだから…。

でも。

「よし、んじゃ行こうか、千秋、トモ」

俺は立ち上がった。

リーダーは私情を挟まない。

今も変わらない決まり事だ。

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