オモイデバナシ
「それで、さ…」

千秋はそわそわしながら、何だか歯切れ悪く言う。

「今年の夏って…暑いよね…」

…何だ?

季節の話題から切り出すなんて、近所のおばちゃんみたいだぞ?

「毎日天気もいいしさ…この分だと、当分雨も降らないんだろうね…」

「? ああ、そうだな」

訳もわからず曖昧に返事を返す。

「…こんな暑い日は…」

千秋はチラッと俺を見た。

「海水浴とかいいよね…?」

…え…それって…つまり…。

「千秋…俺の事…海水浴に誘ってくれてんのか?」

「え?え?そんな事ないよっ?」

千秋は赤い顔で否定する。

「そういうのもいいよねって言っただけでっ!別にこうちゃんを誘った訳じゃないもん!」

アタフタと慌てる千秋。

しかし、ひとしきり慌てた後。

「…………駄目かな…?」

千秋は上目遣いで俺を見た。




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