幼い頃の小さな約束




そして今、ついに言ってしまった。

ゆきの手前、後回しはしたくなかったから。



それじゃあ、ゆきに失礼だと思ったから。





でも怖い、亮太の声を聞くのが。怖くて怖くて、たまらない。

付き合って、なんて言えなかった。



そんな余裕が、無かったんだ。







その時、あたしの体を何かが包んだ。どこまでも温かくて、優しくて。



・・・亮太の腕が、あたしを包んでる。

亮太が、あたしを抱きしめている。







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